マカオ衛生局、市民に外遊時のトコジラミ対策を呼びかけ…地元ホテル業界にも徹底チェック求める

 マカオ政府衛生局は11月9日、最近米国やカナダ、欧州及びアジアの一部の国・地域でトコジラミによる被害が拡大しているとし、外遊を計画している市民へ状況に注意するとともに、刺されないよう注意を呼びかけた。

 また、マカオのホテル業界に対しても、毎回客室の清掃を行う際、トコジラミの有無を徹底して確認する必要があるとし、ピレスロイド系殺虫剤を用いた化学予防策のほか、状況が深刻な場合には専門業者による処置を講じるよう求めた。

 同局によれば、トコジラミは吸血性の害虫であり、刺された際に痒みを感じないこともあるが、一般的な反応は皮膚の痒みで、アレルギーを引き起こすこともあるという。刺された箇所の不快感は通常1〜2週間以内になくなるが、患部からの二次感染を防ぐため、掻いたりせず、清潔に保つ必要があり、もし重度のアレルギーが出た場合は医師の診断を受けてほしいとした。

 トコジラミは日本で南京虫の別名もある。マカオでは中国語で「臭蟲」や「床蝨」と呼ばれる。

マカオ政府衛生局(写真:GCS)

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