マカオ、2023年3QのGDPが対前年116.1%増に…経済回復持続

 マカオ政府統計調査局は11月17日、今年第3四半期(2023年7〜9月)の域内総生産(GDP)に関する統計を公表。今年第3四半期のマカオのGDPは実質ベースで前年同時期から116.1%増。今年第1四半期から第3四半期までのGDPは実質ベースで前年同時期から77.7%増となり、マカオ経済はコロナ前にあたる2019年同時期の約77.4%まで回復した。

 同局では、インバウンド旅客数の戻りが進み、今年第3四半期はコロナ前2019年同時期の83.5%に達したことでサービス輸出の回復につながり、ゲーミング(カジノ)サービス輸出は781.4%増、その他ツーリズムサービス輸出についても255.4%増となった上、内需も固定資産形成総額及び民間消費の回復持続が続く中で15.7%増で、これらがマカオ経済の力強い回復を後押ししているとの見方を示した。

 経済環境及び就業状況の改善に伴い、個人消費活動も活発化し、総体民間消費支出は29.6%増と、前の四半期から伸びが加速。固定資本形成総額は45.5%増で、2四半期連続伸長。景気回復ムードでカジノ運営企業が投資を拡大したことで、民間建設投資は61.5%増、民間設備投資についても39%増に。

大勢の旅客で賑わうグランドリスボア前(資料)=2023年8月、マカオ半島・中区にて本紙撮影

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