マカオ、2023年3Qの小売業販売額が対前年80.1%上昇…前四半期からは下落に

 マカオ政府統計調査局は11月23日、今年第3四半期(2023年7〜9月)の小売業販売額調査結果を公表。

 今年第3四半期の小売業販売総額は前年同時期から80.1%上昇の201.9億パタカ(日本円換算:約3757億円)に上り、価格要素を除いた販売量指数についても78.0%上昇。

 前年同時期の販売額との比較では、チャイニーズスタイル土産食品が439.9%の顕著な上昇となったほか、革製品、百貨、成人ファッション、時計・ジュエリーがそれぞれ148.1%、123.5%、119.6%、115.4上昇。スーパーマーケットは11.3%下落。また、販売量指数についても同様に、チャイニーズスタイル土産用食品、革製品、百貨、成人ファッション、時計・ジュエリーがそれぞれ423.8%、136.2%、115.6%、110.6%、104.3%%上昇。スーパーマーケットは12.5%下落に。

 今年第3四半期の小売販売額は前四半期の修正後数値から5.9%減。このうち百貨と革製品がそれぞれ12.2%、10.6%下落。チャイニーズスタイル土産用食品は18.0%上昇。販売量指数についても6.5%下落となり、百貨と革製品がそれぞれ12.3%、11.4%の顕著な下落。チャイニーズスタイル土産用食品は16.9%上昇。

 今年第4四半期の販売量見通しについては、調査対象となった小売店の44.0%が前年同時期と同水準、36.4%が減少、19.6%が増加見込みと回答。また、商品の販売価格については68.4%が同水準維持、19.9%が上昇、11.7%が下落見込みとした。このほか、今年第3四半期と比較した第4四半期の経営状況については、41.8%が悪化、41.7%が安定継続、16.5%が理想的との見通しを示した。

 マカオでは今年1月8日にウィズコロナへ完全移行し、水際措置が大幅緩和されたことを受け、インバウンド旅客数の回復が順調に進んでいる。インバウンド旅客数は今年第1四半期より第2四半期の方が多かったが、地元市民及びインバウンド旅客の消費スタイルの変化も指摘されている。

マカオの世界遺産・市政署ビル前を走るペディキャブ(資料)=2023年7月本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオの主要な空の玄関口・マカオ国際空港の運営会社にあたる澳門國際機場專營股份有限公司(CAM)…
  2.  マカオ政府金融管理局は10月3日、今年(2024年)8月の貨幣・金融統計を公表。内容のサマリーは…
  3.  総合格闘技のトレーニングをベースにしたフィットネスジムを世界展開する「UFC GYM(UFCジム…
  4.  中国本土で大型連休となる国慶節ゴールデンウィーク(「十・一」黄金周)はインバウンド旅客のうち7割…
  5.  マカオ警察総局金融情報弁公室が10月2日に発表した内容によれば、資金洗浄(マネーロンダリング)や…

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  4.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年10月号
(vol.136)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun