マカオ税関、直近1週間で密輸事案95件摘発…中古スマホなどを身体に巻き付け隠すケースも複数

 澳門海關(マカオ税関)は11月30日、各イミグレーション施設でIT技術の活用を含む検査体制の強化を図り、運び屋による密輸行為に対して厳格な姿勢で臨む中、同月23日から29日までの1週間で密輸事案(密輸入及び密輸出)計95件を摘発したと発表。

 密輸事案があったイミグレーション施設は關閘、港珠澳大橋、青茂、マカオ国際空港、横琴で、発見に至った密輸品の内訳は紙巻きたばこ9420本、シガー1891グラム、コスメティック製品853点、薬品1万3346粒及び128点、酒類約12リットル、中古電子製品144点、中古バッテリー3300点、ヘルス用品68点、パーソナルケー用品18点及び1万1150ミリグラム、害虫駆除製品20点、食材約529キログラムとのこと。

 このうち、中古スマートフォンや中古スマートウォッチ、コスメティック製品を身体にラップで巻き付けるなどして隠していたケースが4件あり、税関検査場通過時の動作が不自然だったことで発覚したという。

大量の中古スマートフォンをラップで身体に巻き付け密輸を図ったケース(写真:澳門海關)

 このほか、越境自家用車による密輸事案が3件あり、税関のリスク管理システムによる警戒アラートの対象となった越境自家用車に対して大型X線貨物・車両検査システム及び上方照射式車両検査システムを組み合わせた検査を実施した結果、果物や未検疫食材の発見に至ったとのこと。

 上記95件の密輸事案に関与した95人は24〜75歳のマカオ居民と中国本土居民で、いずれのケースも発見された物品の輸出入に必要となる書類を提示できなかったことから、税関では全員を対外貿易法違反=最大10万パタカ(約184万円)の罰金=で起訴するとともに、発見に至った物品を押収済みとした。

 年初のウィズコロナ転換による水際措置の緩和を受けて、マカオと中国本土、香港との相互往来が容易になって以降、運び屋が絡む密輸入、密輸出事案が摘発されるケースが増えており、密輸品の種別では中古スマートフォン、中古バッテリー、冷凍肉、乾物、コスメ・スキンケア用品などが目立つ。近年、マカオ登録の自家用車が比較的簡単な手続きで広東省に乗り入れ可能となる政策が導入されたことを受け、マカオと中国本土との間の自家用車での往来も増えている。

 税関では、市民に対して出入境における携行品の出入りに関する法令の遵守、また報酬を目当てに物品を隠したり偽装したりして違法な運搬活動(いわゆる運び屋行為)へ従事しないこと、さらにはリスク回避のため来歴不明の食品の購入を避けるよう累次の呼びかけを行うとともに、今後も継続して水際における各種取り締まりを強化して臨むとした。

越境自家用車による密輸事案(写真:澳門海關)

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