マカオLRTタイパ線、2023年11月の1日平均乗客数は6500人…2ヶ月ぶり減

 マカオ初となる本格的な軌道系大量輸送機関として、2019年12月にマカオLRT(Light Rapid Transit)タイパ線が開業した。

 開業当初こそ物珍しさや運賃無料キャンペーン(2020年1月末まで)の実施などもあり、多くの乗客で賑わったが、開業2ヶ月目の2020年1月以降はコロナ禍インバウンド旅客減などを受けて利用者数は低迷し、1日あたりの利用客数は事前見通しの2万人を大きく下回る1〜2千人程度という状況が続いていた。

 運営会社のマカオLRT社は12月1日、今年(2023年)11月の乗客数データを公表。1日あたり平均乗客数(延べ、以下同)は前月から約300人減の約6500人で、2ヶ月ぶりに減少した。

マカオLRTタイパ線(資料)=2019年12月10日本紙撮影

 タイパ線はマカオLRT第1期プロジェクトの一部で、タイパフェリーターミナル駅と海洋駅の間の9.3キロメートル、11駅の区間で営業運転を行っている。沿線には陸海空の玄関口のほか、大型カジノIR(統合型リゾート)が密集するコタイ地区、著名観光地のタイパヴィレッジ、高層マンションが建ち並ぶ新興住宅街が存在する。

 主に玄関口と観光地を結ぶ路線のため、厳格な水際措置によるインバウンド旅客数の減が乗客数の低迷につながったが、昨年12月に長く続いたゼロコロナからウィズコロナへの政策転換があり、今年1月初旬に水際措置の大幅緩和が実現したことでインバウンド旅客が急回復する中、マカオLRTタイパ線の乗客数も盛り返しつつある状況。11月の乗客数は9月と並び7、8、10月に次ぐ年内4番目。

 なお、タイパ線については、海洋駅から西灣大橋を経由して媽閣駅に至る延伸部が12月8日に開業することがアナウンスされたばかり。待望のマカオ半島側への乗り入れが実現する。このほか、タイパ島北東部にあるマカオ国際空港からマカオ半島東部沖に造成中の埋立地を経由してマカオ半島北端にある關閘を結ぶ全線地下、全長約9キロの新線「東線」が10月に着工済み(2028年完成予定)。タイパ線の蓮花駅と横琴口岸(イミグレーション)前の新駅を結ぶ支線(2駅、約2.2キロ)と蓮花口岸駅付近から分岐する石排灣支線(2駅、約1.6キロ)も工事の進捗は順調で、いずれも来年の完成予定。路線ネットワークの充実による乗客増が期待されている。

マカオLRTタイパ線の現行路線図(図版:Macao Light Rapid Transit社公式HPより)

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