マカオの公立病院が3Dプリント技術活用した低侵襲弓部大動脈内腔再建手術に成功

 マカオ政府衛生局(SSM)は12月12日、このほどマカオの公立総合病院・仁伯爵綜合醫院(通称:山頂病院)の心臓外科、血管外科、インターベンショナル・ラジオロジー科などで構成される手術チームが低侵襲弓部大動脈内腔再建手術1例を成功させ、期待された成果を達成したと発表。

 この手術は高難度ではあるものの、熟練チームが約3.5時間かけて従来と比較して侵襲(負担)を減らした高い効果が期待される方式で実施しとのこと。
 
 また、手術前には最新のスキャニング及び3Dプリント技術を活用して患者自身の器官と同様の大動脈ステンドグラフトを制作するとともに、体外バーチャル演習を経て手術の安全性を高めたという。

 同院では、2006年にマカオで初めてとなる腹部大動脈瘤治療のための血管内インターベンション手術を実施して以来、多年にわたって血管インベーション手術事例を積み重ね、その数は累計1千例超に達しているとした。

3Dプリント技術活用した低侵襲弓部大動脈内腔再建手術を成功させた仁伯爵綜合醫院の手術チーム(写真:SSM)

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