マカオ 2023年11月末時点の外貨準備高は約3.87兆円…前月末から0.2%減

 マカオ金融管理局は12月14日、今年(2023年)11月末のマカオ特別行政区の外貨準備高(外匯儲備資産総額)の初歩統計が前月の修正後数値から0.2%減の2206億マカオパタカ(274.4億米ドル、日本円換算:約3兆8746億円)だったと発表。

 今年11月末の外貨準備高は前月末のマカオ流通貨幣の約11倍、広義マネーサプライ(M2)におけるマカオの法定通貨、マカオパタカ分の89.0%だった。

 また、同月のマカオパタカの貿易加重指数は104.6で、前月から1.07ポイント、前年同月から1.56ポイントのそれぞれ下落。主要貿易相手国・地域の通貨に対して前月比、、前年同月比ともにマカオパタカ安の状況にあることを示している。

 マカオは面積約33平方キロ(山手線の内側のおよそ半分)、人口約68万人という小さな地域ではあるものの、マカオの年間カジノ売上は世界最大規模を誇り、年間約3940万人(2019年)のインバウンド旅客が訪れるアジア有数の観光都市として知られる。2020年1月からのコロナ禍でインバウンド旅客数の低迷が続いたが、昨年12月にウィズコロナへ転換。これを受けて水際措置の緩和が進んだことで今年に入って以降、急速にインバウンド旅客数が回復し、勢いを維持している。

 なお、マカオの外貨準備高は2012年2月に財政準備と外貨準備が別枠管理となったが、これ以降、2020年12月に初めて2000億マカオパタカを突破。再度の大台乗せとなった2021年3月から直近まで大台を維持している。

マカオ金融管理局ビル(資料)=2020年7月本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  2.  マカオ治安警察局は7月26日、マカオ警察総局による指揮の下、マカオの良好な治安環境の保護・維持を…
  3.  ユネスコのアジア太平洋地域世界遺産研修研究所は7月23日、第46回国連大会が開催中のインド・ニュ…
  4.  マカオ司法警察局は7月25日、マカオで覚醒剤の密売したとしてタンザニア人旅客の20代の男を逮捕し…
  5.  マカオ治安警察局は7月25日、カジノ施設が集積するマカオ半島新口岸地区にあるスーパーマーケットで…

ピックアップ記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  4.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  5.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年8月号
(vol.134)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun