マカオから中国本土への「燕の巣」密輸事案摘発…越境自家用車の悪用例相次ぐ

 澳門海關(マカオ税関)は12月14日、IT技術の活用を含め、越境自家用車による違法な運搬活動(いわゆる運び屋行為)に対する警戒を強化して臨む中、同日朝にマカオと広東省との陸路の玄関口のひとつ、横琴口岸(イミグレーション施設)にある自家用車用出境ゲートの税関検査場で自家用車を使った高級食材「燕の巣」の密輸事案を1件摘発したと発表。

 税関によれば、リスク管理システムの早期警戒アラートをもとに横琴口岸から中国本土へ向かう自家用車1台をマークし、大型X線貨物・車両検査システムを使って検査を実施したところ、スキャン結果から後部座席ドア付近に多数の物品を隠している疑いが浮上。その後の詳細調査でドア内部の隙間から合計約9キログラム分の高級乾物(燕の巣)の発見に至ったとのこと。

 税関は、マカオ人の運転者(39)を対外貿易法違反=最大5万パタカ(約89万円)の罰金=で起訴するととともに、発見に至った物品を押収済みとした。

越境自家用車のドア内部の隙間から発見された密輸品の燕の巣(写真:澳門海關)

 近年、マカオ登録の自家用車が比較的簡単な手続きで広東省に乗り入れ可能となる政策が導入されたことを受け、マカオと中国本土との間の自家用車での往来が増えており、越境自家用車を悪用して運び屋行為に従事する人物の摘発も相次いでいる。

 マカオから中国本土への越境自家用車を使った燕の巣の密輸事案の摘発は前月中旬以来、約1ヶ月ぶり。このほか、今月初旬には徒歩でマカオから中国本土へ向かう運び屋に燕の巣を供給する拠点の摘発もあったばかり。

 税関は市民に対して物品の出入りに関する法令の遵守、また運び屋行為に関与することなどないよう累次の注意喚起を行うとともに、今後も隠匿、偽装による密輸に対する取り締まりを強化して臨むとした。

大型X線貨物・車両検査システムのスキャン結果(写真:澳門海關)

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