マカオで2例目のサル痘感染例確認…患者は37歳男性、潜伏期間中に高リスク行為

 マカオ政府衛生局(SSM)は12月15日夜、マカオで2例目となるサル痘(エムポックス)感染例が確認されたと発表した。

 患者はマカオ居民の男性(37)で、12月11日に性器に発疹が現れ、13日に公立総合病院の仁伯爵綜合醫院の救急外来を受診した後、皮膚科がフォローアップを担当するかたちとなり、15日に受検した皮膚膿疱ぬぐい液を用いたサル痘ウイルスPCR検査結果が陽性となったことから、サル痘感染確認に至ったもの。目下、患者の容体は安定しているとのこと。

 疫学調査データによれば、患者は潜伏期間中にマカオで高リスクな性行為歴があり、12月8〜11日に台湾への渡航歴もあったが、渡航先及び症状が出現して以降に高リスクな性行為をしたことはなかったという。患者はサル痘ワクチン未接種で、濃厚接触者の追跡や感染経路など、その他の状況については調査中とした。

 SSMでは、近隣地区においてサル痘の症例増が明瞭であり、伝播リスクが上昇したことを受けて、(2023年)9月14日から高リスク居民を対象とした無償ワクチン接種をスタートしている。

マカオ政府衛生局(写真:GCS)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  2.  マカオ治安警察局は7月26日、マカオ警察総局による指揮の下、マカオの良好な治安環境の保護・維持を…
  3.  ユネスコのアジア太平洋地域世界遺産研修研究所は7月23日、第46回国連大会が開催中のインド・ニュ…
  4.  マカオ司法警察局は7月25日、マカオで覚醒剤の密売したとしてタンザニア人旅客の20代の男を逮捕し…
  5.  マカオ治安警察局は7月25日、カジノ施設が集積するマカオ半島新口岸地区にあるスーパーマーケットで…

ピックアップ記事

  1.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  2.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  3.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…

注目記事

  1.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年8月号
(vol.134)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun