マカオ警察による歩行者の道路横断違反検挙数が年初1週間で500件超

 マカオではアフターコロナで社会の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所での道路横断やSNS映えするとされるスポット付近で道路にはみ出して写真撮影する行為などが目立っており、交通事故リスクの増大から大きな社会的関心事のひとつとなっている。

 マカオ治安警察局は1月12日、同局として道路安全へ取り組み、歩行者の違反行為に起因する交通事故の減少を目的としたマカオ各エリアで監察及び違反者行為に対する取り締まり体制を維持する中、1月1日から7日までの1週間で歩行者の道路横断違反を529件検挙したと発表。前週から138件増だった。

 同局が週次の取り締まり状況を定期的に発表するようになった昨年9月18日以降、週次の検挙者数が3桁となる状況が常態化しており、ここまでの累計検挙数は3781件に上っている。同局が取り締まりを強化して臨む中だが、マカオの交通法規に不慣れなインバウンド旅客や海外労働者の数が増えている状況などもあり、依然として問題解決には至っていない状況。

マカオ治安警察局が実施した歩行者の道路横断違反に対する取り締まりの様子(写真:マカオ治安警察局)

 同局によれば、歩行者は横断歩道など適切な横断用表示のある場所で道路を横断することが求められ、また信号機のある場所では信号の指示に従う必要があり、付近50メートル以内に横断表示のある場所がないところでは車両の通行に影響がない状況下で最短距離での横断できるとし、これらの規定に違反した場合、300パタカ(日本円換算:約5400円)の罰金が科されるとのこと。

 同局は歩行者に対し、自身及び他の道路使用者の安全な通行を確保するため、不適切な道路横断や交通阻害行為をしないこと、また運転者に対しても事故防止の観点から路面状況に留意し、安全な車間距離とスピードを保つよう累次の呼びかけを行い、人と車で譲り合い、共に安全な道路環境作りを進めてほしいとしていた。

マカオ治安警察局が実施した歩行者の道路横断違反に対する取り締まりの様子(写真:マカオ治安警察局)

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