マカオ薬物監督管理局が税関と合同で運び屋向けの商品供給拠点摘発

 マカオ政府薬物監督管理局(ISAF)では、マカオと中国本土との間の主要な陸路の玄関口・關閘イミグレーションに近い關閘エリアにおける違法な運搬活動(いわゆる運び屋行為)従事者向け商品供給拠点の開設や薬品の違法輸入・無認可販売に対して高い関心を持っているとのこと。

 同局は1月25日、同月24日に澳門海關(マカオ税関)と合同で關閘エリア一帯の複数箇所でパトロールを実施し、運び屋向けの商品供給拠点2ヶ所を摘発したと発表。

マカオ政府薬物監督管理局とマカオ税関が摘発した運び屋向け商品供給拠点で発見された薬品(写真:ISAF)

 摘発対象となった2ヶ所について、違法な薬品の輸入に従事し、無認可で薬品を販売している状況が確認され、薬品16種、計189点を発見、押収した上、薬事関連法及び対外貿易法違反で起訴済みとした。

 同局では今回の摘発を受け、市民に対して運び屋行為に関与しないこと、また来歴不明の薬品を購入しないことを呼びかけるとともに、今後もさまざまなチャネルを通じて情報収集を行い、パトロール及び税関と合同での取り締まりを進める考えを明らかにした。

マカオ政府薬物監督管理局とマカオ税関による運び屋向け商品供給拠点に対する摘発時の様子(写真:澳門海關)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  2.  マカオ治安警察局は7月26日、マカオ警察総局による指揮の下、マカオの良好な治安環境の保護・維持を…
  3.  ユネスコのアジア太平洋地域世界遺産研修研究所は7月23日、第46回国連大会が開催中のインド・ニュ…
  4.  マカオ司法警察局は7月25日、マカオで覚醒剤の密売したとしてタンザニア人旅客の20代の男を逮捕し…
  5.  マカオ治安警察局は7月25日、カジノ施設が集積するマカオ半島新口岸地区にあるスーパーマーケットで…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  2.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年8月号
(vol.134)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun