マカオ、2023年の刑事立案数は約1.2万件…前年から大幅増もコロナ前2019年を下回る

 マカオ司法警察局は1月30日、昨年(2023年)の刑事立案、法執行状況及びコミュニティポリシングの取り組み概況を公表。

 昨年同局が立件した事案数は前年から43.9%増、コロナ前2019年から20.5%減の1万2390件だったとのこと。このうち特別犯罪捜査・起訴は6804件で、前年から52.2%増、2019年からも7.1%増に。昨年の同局からの司法機関送致者数は2516人。

 昨年も重大犯罪の発生件数はゼロまたは低水準で推移し、年内に発生した殺人は4件、放火が45件、強盗は33件で、重大な傷害や誘拐はなく、ゲーミング(カジノ)、薬物、窃盗など多くのカテゴリーの犯罪が前年から増加に転じたが2019年レベルは下回った一方、電信詐欺やネットワーク犯罪が増加傾向にあり、コロナ前を上回る状況という。

 同局では、犯罪情勢の変化に対応するため、クロスボーダー犯罪リスクに対処するための配置改善、ゲーミング関連犯罪に対する取り組み強化、あらゆる方面における詐欺被害防止策の深化の3つに重点を置き、抑止と取り締まりに全力を注いだ結果、成果を挙げることができ、地域社会の安全と公衆の合法的権益の保護に大きな役割を果たしたと総括した。

 マカオでは昨年の年初からアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ。

防犯パトロールに出動するマカオ司法警察局の警察官のイメージ(写真:マカオ司法警察局)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エ…
  2.  マカオでウィンマカオ(マカオ半島新口岸地区)及びウィンパレス(コタイ地区)の両カジノIR(統合型…
  3.  マカオ政府衛生局(SSM)は11月5日夜、当地デング熱感染を新たに2例確認したと発表。マカオでデ…
  4.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は11月5日、今年(2024年)1〜9月の人口統計を公表。…
  5.  マカオ政府統計・センサス局は11月5日、今年第3四半期(2024年7〜9月)の企業統計を公表。 …

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  5.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年11月号
(vol.137)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun