マカオ、ATMから前の利用者が取り忘れた現金を着服…インドネシア人旅客の男逮捕

 マカオ治安警察局は3月1日、コタイ地区にある統合型リゾート(IR)内に設置された銀行ATMから前の利用者が取り忘れた現金を着服したとしてインドネシア人旅客=自称シェフ=の男(30)を逮捕したと発表。

 同局によれば、昨年(2023年)12月18日にマカオ人の女性からIR施設のロビーにあるATMで2万パタカ(日本円換算:約37万円)を引き出したが、取り忘れたまま現場を離れ、数分後に気づいて戻ったものの現金が見当たらなかったため警察に通報が寄せられたとのこと。

 同局がIR施設の監視カメラ及び「天眼」と呼ばれる公共エリアの監視システムを活用して捜査を進めたところ、1人の男がATMから現金を取り出し、まもなくマカオを離れていたことが判明。その後、2月26日に男が再び空路でマカオ入りしたことから、マカオ国際空港内で逮捕に成功したという。

 男は同局の調べに対し、ATMに残されていた現金を着服したことを認め、動機については出来心とする供述をし、後に同局へ現金を返済したとのこと。同局は男を拾得物不当占有罪で検察院送致済みとした。

 マカオではATMにおける現金の取り忘れを発端とした同種の事案はしばしば発生している。

警察が公開した証拠品(写真:マカオ治安警察局)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ政府統計センサス局は5月8日、2024年第1四半期(1〜3月期)の住宅価格指数を公表。 …
  2.  マカオでウィンマカオ(マカオ半島新口岸地区)及びウィンパレス(コタイ地区)の両カジノIR(統合型…
  3.  マカオ金融管理局は5月8日、今年第1四半期(2024年1〜3月期)のモバイル決済及びクレジットカ…
  4.  マカオ政府公共建設局(DSOP)は5月8日、同日未明にマカオLRT(新交通システム)の建設中新線…
  5.  マカオにとって第一、第二の旅客ソースにあたる中国本土で大型連休、 香港で飛び石連休となる労働節ゴ…

ピックアップ記事

  1.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  4.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun