マカオ、2024年2月の消費者物価指数は前年同月から1.46%上昇…旧正月の月ズレ影響

 マカオ政府統計調査局が3月22日に公表した資料によれば、今年(2024年)2月の総合消費者物価指数は前年同月から1.46%の上昇だった。普遍的に物価が上がるとされる旧正月の月ズレ(昨年は1月、今年は2月)が影響して上昇幅が拡大した。

 前年同月からの主な上昇要因はパッケージツアー費用とホテル宿泊価格の値上がり、さらに大学の学費、衣料品小売価格、問診費用、外食費の上昇で、豚肉小売価格の下落が一部を相殺したとのこと。指数分類別では、レジャー・文化(+11.92%)、教育(+5.05%)、衣類・履物(+4.09%)、医療(+3.18%)、食品・ノンアルコール飲料(+1.73%)の価格指数の上昇幅が大きかった。一方、航空券とアルコール飲料価格の値下がりを受け、交通(-1.82%)、たばこ・酒(-0.77%)は下落に。

 また、今年2月の総合消費者物価指数は前月から0.54%上昇。レジャー・文化(+6.95%)、交通(+1.20%)、食品・アルコール飲料(+0.34%)の価格指数が上昇した一方、衣類・履物(-1.17%)とたばこ・酒(-0.92%)については下落。

 今年2月までの12ヶ月の総合消費者物価平均指数は、1年前の同時期から1.02%上昇。このうち教育(+7.39%)、レジャー・文化(+6.35%)、衣類・履物(+4.63%)が顕著な上昇。

マカオの町並み(資料)=2023年8月、マカオ半島東望洋新街にて本紙撮影

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