実質経済成長率11.9%増―2013年マカオ

マカオ政府統計調査局は3月17日、2013年第4季及び通年のマカオの域内総生産(GDP)数値を発表。サービス輸出の好調を背景に、通年の実質経済成長率は11.9%増となった。

2013年第4季のGDPは前年比実質14.3%増。うち、ゲーミングサービス輸出及びその他観光サービス輸出がそれぞれ17.1%、10.6%増、貨物輸出が15.9%増、固定資本投資が9.5%増、個人消費と政府最終歳出がそれぞれ6.5%、6.1%増。一方、貨物及びサービス輸入もそれぞれ22.8%、1.9%増となっている。

2013年通年の実質経済成長率は11.9%で、GDPは4,135億パタカ、1人あたり平均は697,502パタカ(米ドル換算:約87,306ドル、日本円換算:約8,862,551円)。一人当たり平均では、2013年に引き続いてアジア最高位をキープする見通し。なお、IMFによる2013年の日本の1人あたりGDP推計は39,321米ドルとなっており、マカオの半分以下。

経済成長の主な要因として、観光・ゲーミング業の好調が続く中、サービス輸出が12.0%伸長したこととしている。サービス輸出の内訳では、ゲーミングサービス輸出が12.4%増、その他観光サービス輸出が10.0%増で、これらが経済成長を12.3ポイント押し上げた。

調査では、2013年のマカオの経済成長を支えた要素として、下記項目を挙げている。
・ゲーミング売上の18.6%増
・入境旅客の4.4%増、旅客総消費の13.7%増
・ホテル宿泊者数の11.8%増
・個人投資の27.3%増
・リテール販売額の23%増
・就業者の平均月間収入の増

観光客で賑わうマカオ歴史的市街地区のストリート(イメージ)=マカオ・大三巴街—本紙撮影

観光客で賑わうマカオ歴史的市街地区のストリート(イメージ)=マカオ・大三巴街—本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  澳門海關(マカオ税関)は12月6日、マカオ警察総局による指揮の下、各保安部門が地域社会の良好な治…
  2.  冬のマカオの街を美しく彩る毎年恒例のイルミネーションイベント「ライトアップマカオ2024(中国語…
  3.  マカオ政府が経済ダイバーシティ化の一環、また「舞台芸術の都」を築く目標に沿ってコタイ地区の南東部…
  4.  マカオ政府統計・センサス局は12月6日、今年(2024年)8〜10月の住宅価格指数を公表。 …
  5.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…

ピックアップ記事

  1.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  5.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun