シンガポールからマカオへ向かう航空機内で複数の客から現金盗む…中国人の男逮捕、余罪も

 マカオ司法警察局は4月20日、シンガポールからマカオへ向かう航空機内で別の客の荷物から現金を盗んだ中国人(中国本土居民)の男(57)をマカオ国際空港に駐機中の機内で逮捕したと発表。

 同月18日にシンガポールからマカオへ向かう航空機内で現金を盗まれたとする通報が2人から寄せられ、マカオ到着後に警察官が機内に入り、調査を行ったとのこと。この際、機内で被害者2人の手荷物を探っていた人物を目撃したという乗客からの証言が得られ、客室乗務員の協力を得て、機内にあった嘔吐袋と紙ナプキンのパッケージ内から被害通報と同額の現金を発見。また、調査中に別の乗客1人からもバックパックの中に入れていた財布の中から現金が盗まれたとする届出があったという。

 その後の調べで、男が今年1月15日、昨年(2023年)11月3日に発生した機内窃盗事件に関与した疑いも浮上。同局では、調査を通じて被害者が眠っていたり、トイレに立った隙を狙って犯行に及んでいたことが明らかになり、被害者は同局への協力を拒否しているが、男を加重窃盗罪で検察院送致する方針。同局では、他にも被害者が出てくる可能性があるとした。

 このところ、マカオを発着する航空機内での窃盗被害がしばしば報告されており、同局などが市民及び旅客に対して公共交通機関を利用する際の貴重品管理に注意を呼びかけている。

航空機内窃盗事件の証拠品(写真:マカオ司法警察局)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  澳門海關(マカオ税関)は5月2日、各イミグレーション施設で手荷物検査の強化を図り、違法な運搬活動…
  2.  アジア有数の観光デスティネーションのマカオでは、年間最大の書き入れ時のひとつとなる五・一(労働節…
  3.  マカオ政府とカジノ経営コンセッションを結ぶ6陣営の一角で、マカオ半島でMGMマカオ、コタイ地区で…
  4.  マカオ政府衛生局(SSM)は5月2日夜、マカオ域内で今年(2024年)2人目の輸入性デング熱感染…
  5.  澳門海關(マカオ税関)は4月30日、同月29日にマカオ半島北部・關閘エリアの商業ビル、如意閣商場…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  4.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  5.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…

注目記事

  1.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  5.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun