マカオ、労働節GW期間中のカジノ売上が市場予測上回る…大手投資銀行推計

 マカオにとって第一、第二の旅客ソースにあたる中国本土で大型連休、 香港で飛び石連休となる労働節ゴールデンウィーク(5月1日から5日まで)期間が終了し、マカオ当局の発表によれば、総インバウンド旅客数は前年同時期から23.2%増の60.5万人に上ったとのこと。

 このほど、複数の投資銀行がマカオのカジノ売上(粗収益、Gross Gaming Revenue=GGR)につき、労働節ゴールデンウィーク期間中の推計及び月末までの見通しを含む最新レポートを発出。

 HSBC、マッコーリー、シティ、UBSによるレポートを総合すると、ゴールデンウィーク期間中のマカオは連日の雨により旅客の訪マカオ意欲に影響が生じたにもかかわらず、5月1〜5日のGGRは推計で45.5億パタカ(日本円換算:約875億円)、単日平均にして9.1億パタカ(約175億円)、コロナ前2019年同時期の83%相当となり、市場の事前予測を上回ったという。また、VIPルームのベット額が前月の単日平均から60%増、マスが45〜50%増だったとのこと。

 5月を通じての見通しについては、196〜215億パタカ(約3770〜4135億円)の範囲とし、前月から6〜16%増、2019年同月の76〜83%。

 マカオ政府博彩監察協調局(DICJ)が5月1日に公表した統計資料では、今年1〜4月累計のGGRは前年同時期から53.7%増の758.72億パタカ(約1兆4593億円)、2019年同時期からの回復率は76.1%となっており、政府が財政予算で設定した目標を上回るペースで進捗している。

カジノのイメージ(資料)=本紙撮影

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