マカオLRT石排灣線で試運転列車同士が接触…当局が原因調査中、人為的ミスの可能性も

 マカオ政府公共建設局(DSOP)は5月8日、同日未明にマカオLRT(新交通システム)の建設中新線「石排灣線」で列車試運転を行っていた際、協和醫院駅において試運転列車2編成の接触事故が発生したことを明らかにした。

 同局によれば、現場での初歩調査結果として、走行中の列車が追突したものではなく、人為的な操作ミスによって事故が発生した可能性も否定できないとのこと。目下、詳しい事故原因についての調査を進めており、判明次第公表するとした。また、今回の事故を受けて、石排灣線及び同じく建設中の新線「横琴線」の列車試運転をしばらく見合わせるとした。

 なお、今回の事故で列車のオペレーター4人が負傷し、病院へ搬送されたが、3人は検査後すぐ、残る1人についても8日午前中に病院を退出したという。

 石排灣線はコタイ地区からコロアン島の石排灣地区へ至る2駅(協和醫院駅及び石排灣駅)、約1.6キロの路線で、2021年9月に着工。開業予定時期は2024年内とアナウンスされていた。

DSOPによる事故現場での調査の様子=2024年5月8日(写真:DSOP)

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