マカオ、2024年上半期の中小企業向け新規融資承認額が前年下半期から28.8%減…延滞比率は5.7%まで上昇

 マカオ金融管理局(AMCM)が8月12日に公表した資料によれば、今年上半期(2024年1〜6月)のマカオの銀行による地元中小企業向けの新規融資承認額は前年下半期(2023年7〜12月)から28.8%減の44億パタカ(日本円換算:約807億円)だった。

 担保比率(融資限度額のうちの有形資産による担保部分)は同12.6ポイント下落の46.8%。

 今年上半期末時点の中小企業融資残高は畿内に大口の返済が複数あったことを受けて前年末から3.6%減の810億パタカ(約1兆4851億円)に。前年末との比較における業界別の動向については、運輸・倉庫・通信業とレストラン・ホテル及び関連業向けがそれぞれ27.9%、10.5%の上昇だった一方、ホールセール・リテール業と建設業向けはそれぞれ8.9%、6.2%の下落。

 融資枠に占める融資残高の割合は81.2%で、6ヶ月前から0.5ポイント下落。

 今年上半期末時点の中小企業融資の延滞残高は46億パタカ(約843億円)、延滞比率は5.7%で、前年末から2.2ポイント上昇した。

マカオ金融管理局ビル(資料)=2020年7月本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ金融管理局が9月11日に公表した今年(2024年)7月の住宅及び商業物件向けローン関連統計…
  2.  マカオ治安警察局は9月10日、同月4日に路線バスの車内で乗り合わせていた30代地元女性へ痴漢行為…
  3.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)は同空港のオープンに合わせ、1994年9月13日に…
  4.  澳門海關(マカオ税関)は9月10日、違法な運搬活動(いわゆる運び屋行為)に対する取り締まりの一環…
  5.  マカオの統合型リゾート(IR)運営企業ギャラクシーエンターテインメントグループ(GEG)は9月1…

ピックアップ記事

  1.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…

注目記事

  1.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  2.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  3.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  4.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年9月号
(vol.135)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun