マカオ、強盗関与の中国人の男がをカジノで全額使い果たした後に自首

 マカオ司法警察局は9月2日、同月1日に新口岸地区にあるカジノ併設ホテルの客室で違法両替に従事する女が強盗被害に遭う事件が発生し、自首してきた犯人の男を逮捕したと発表。被害者、犯人とも中国人(中国本土居民)。

 同局によれば、1日午後1時頃、違法両替商の女が現金とゲーミング(カジノ)チップを持ち、単独で両替相手の男のいるホテルの部屋を訪問したところ、突然相手からカミソリで脅され、椅子に粘着テープで縛り付けられ、相手がハンドバッグの中に入れていた現金15.2万香港ドル(日本円換算:約285万円)とゲーミングチップ25万香港ドル(約470万円)分を奪って逃走。その後、女は同日午後3時半頃に自力で脱出に成功し、ホテルの警備員を通じて治安警察局へ通報したとのこと。

 女から通報が寄せられてすぐの同日午後3時45分頃、治安警察局の警察署に強盗事件を起こしたと話す男が警察へ自首してきたという。その後、強盗・監禁事件として司法警察局が当該ホテル客室の捜索を行い、被害者及び自首してきた男の話と符合するカミソリや粘着テープ等を発見。

 男は警察に対し、犯行に使ったカミソリ等は事前に店舗で購入したもので、盗んだカネとゲーミングチップはホテル併設カジノ内で全額使い果たしたと説明。司法警察局では、男を強盗、他人の行動の自由剥奪、不合理武器・工具等所持の罪で検察院送致するとした。

 近年、マカオでは違法両替従事者をめぐる事件やトラブルが頻発していることから、警察が重点取り締まり対象としている。

警察が公開した証拠品(写真:マカオ司法警察局)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ金融管理局が9月11日に公表した今年(2024年)7月の住宅及び商業物件向けローン関連統計…
  2.  マカオ治安警察局は9月10日、同月4日に路線バスの車内で乗り合わせていた30代地元女性へ痴漢行為…
  3.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)は同空港のオープンに合わせ、1994年9月13日に…
  4.  澳門海關(マカオ税関)は9月10日、違法な運搬活動(いわゆる運び屋行為)に対する取り締まりの一環…
  5.  マカオの統合型リゾート(IR)運営企業ギャラクシーエンターテインメントグループ(GEG)は9月1…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  3.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  5.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年9月号
(vol.135)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun