マカオ、新たに10ヶ所の世界遺産がVRオンライン参観可能に

 近年、マカオ政府文化局(ICM)では、文化資産のデジタル化を進め、多くの文物及び文化施設について、でVR(バーチャルリアリティ)技術を使ったオンライン参観サービスを展開している。

 ICMは9月11日、VRオンライン参観の特設サイト(https://vr.icm.gov.mo/)を更新し、新たに10ヶ所の世界遺産(媽閣廟、三街会館/関帝廟、リラウ広場、聖オーカスチン広場、セナド広場、バラ広場、聖ドミニコ広場、カテドラル広場、カモンエス広場、イエズス会記念広場)を追加したと発表。これにより、VR参観が可能となった観光名所・文化施設の数は27ヶ所になったとのこと。

新たにVRオンライン参観が可能となったマカオの世界遺産「カテドラル広場」(画像:ICM)

 なお、同サイトのガイド機能は対応言語は中国語、ポルトガル語、英語となっている。世界遺産の建築的、機能的特徴をよりわかりやすくするため、上述の8ヶ所の世界遺産の広場については周辺の世界遺産観光スポットの紹介とVRガイドへのリンク、また寺院については景観と展示物のオンラインインタラクティブ体験をそれぞれ提供しているとした。また、VRゴーグル眼鏡を使用することで、より没入感のある新鮮な視野での参観体験ができるという。

 ICMでは、今後も施設追加の検討やガイド機能の開発を進め、文化遺産とITを組み合わせたマカオの世界遺産の価値の新たな見せ方に取り組んでいく考えを示した。

新たにVRオンライン参観が可能となったマカオの世界遺産「媽閣廟」(画像:ICM)

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