マカオほかIR運営メルコリゾーツが2024年3Qの業績発表…増収増益、インバウンド回復追い風

 マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エンターテインメント社(米ナスダック上場)は11月5日、今年第3四半期(2024年7〜9月)の監査前業績を発表。

 同社の今年第3四半期の営業収益は前年同時期から約16%増の11.8億米ドル(日本円換算:約1809億円)。マカオにおけるインバウンド旅客数回復の勢いの持続が広くマスゲーミング(平場カジノ)及びノンゲーミング(非カジノ)の事業パフォーマンス改善に寄与したことが主な増収要因とのこと。

 営業利益は1.386億米ドル(約213億円)、前年同時期の9470万米ドル(約145億円)から4割超の大幅増。調整後プロパティEBITDAについても前年同時期の2.806億米ドル(約430億円)から3.225億米ドル(約495億円)に。親会社株主に帰属する純利益は2730万米ドル(約42億円)で、黒字に転換。なお、前年同時期は1630万米ドル(約25億円)の純損失だった。

 メルコリゾーツのローレンス・ホー会長兼最高経営責任者(CEO)は今回の業績発表にあたり、傘下施設の各所を活性化させることでビジターを呼び込む施策が奏功しているとの見方を示したほか、メンバーシップ制度の改善に取り組んだことなどを挙げ、マカオの(ツーリズム業界の)成長をサポートするため、今後も一層エキサイティングな新プロジェクトを導入していく考えを示した。

マカオ・コタイ地区にあるメルコリゾーツ&エンターテインメント社の旗艦IR施設「シティ・オブ・ドリームス マカオ」(資料)=本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ半島新口岸地区に位置するホテル、アーティゼン グランド ラパ マカオ (Artyzen G…
  2.  マカオで複数の統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナは12月6日に会見を開き、全米バスケ…
  3.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するMGMチャイナホールディングスと世界的に著名な中国の映画…
  4.  目下、マカオ警察総局による指揮の下、各保安部門が地域社会の良好な治安環境の維持と保護を目的とした…
  5.  マカオ治安警察局は12月6日、マカオ警察総局による指揮の下、マカオの良好な治安環境の保護・維持を…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  3.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  4.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…

注目記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun