旅客消費総額10%増―14年第1季

マカオ政府統計調査局は5月20日、2014年第1四半期の旅客消費調査結果を発表。同期の旅客消費総額(ゲーミング関連消費除く)は前年同期比10%増となる159億パタカ(日本円換算:約2,023億円)だった。このうち宿泊を伴う旅客による消費が8%増の123億パタカ、日帰り旅客が19%増の28億パタカ。

旅客1人当たり平均消費額は2,074パタカ(約26,394円)で、前年同期比1%減。出身地別では中国本土からの旅客が2,534パタカ(約32,249円)と最高で、そのうち個人旅行客に限ると2,660パタカ。それぞれ4%、11%減。中国本土に次いで消費額が多いのはシンガポールからの旅客の1,836パタカ、マレーシアの1,745パタカ、日本は1,701パタカで3番目。長距離旅客ではオーストラリアからの旅客の消費が最も多く1,441パタカ。

宿泊を伴う旅客の平均消費額は前年同期比3%増3,691パタカ、日帰り客は同6%増の673パタカ。中国本土旅客のホテル宿泊及び日帰り旅客の消費額はそれぞれ4,537パタカ、818パタカ、個人旅行客では4,671パタカ、1,304パタカとなる。

消費の用途別内訳はショッピングが51%、宿泊が25%、飲食が18%だった。ショッピングの内容として、ジュエリー・時計が27%、お土産用食品が21%。中国本土からの旅客のショッピング消費は1,471パタカ、個人旅行者に限ると1,705パタカ。長距離旅客については宿泊費、飲食代に占める割合が高かった。

また、旅客への満足度調査によると、マカオのホテル、旅行社について、それぞれ88%、82%が高評価、一方で公共交通サービスと観光スポット不足については、それぞれ12%、11%が要改善と評価したという。

マカオでは、中国本土旅客、中でも個人旅行客の旺盛な購買力がマーケットを牽引している。

観光客で賑わうマカオ歴史的市街地区のストリート(イメージ)=マカオ・大三巴街—本紙撮影

観光客で賑わうマカオ歴史的市街地区のストリート(イメージ)=マカオ・大三巴街—本紙撮影

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