マカオとマドリード結ぶ貨物定期便が就航…エチオピア航空が週2往復

 マカオとスペインのマドリードを結ぶエチオピア航空による国際貨物定期便が4月3日に就航。同日、マカオ国際空港でセレモニーが開催された。

 マカオ国際空港運営会社にあたる澳門國際機場專營股份有限公司(CAM)の発表によれば、この新路線は週に2往復で、マカオとマドリード間に毎週およそ400トン、年間2万トン以上の輸送能力をもたらすとのこと。

マカオとスペインのマドリードを結ぶエチオピア航空による国際貨物定期便就航セレモニーの様子=2025年4月3日、マカオ国際空港(写真:CAM)

 マカオからマドリードへは玩具、小型家電、家具、3C製品、自動車用パーツ、衣料品、コスメなどの越境EC商品を輸出し、一部はマドリードを経由して南米に運ばれ、マドリードからマカオへはフルーツ、花卉、水産物などの輸入が見込まれるという。

 近年、越境ECの急成長を追い風にマカオ国際空港の貨物事業は拡大が続いており、昨年(2024年)の貨物取扱量は10.8万トンに上っている。CAMでは、マドリードは欧州における重要な物流ハブのひとつであり、今回の新路線開設により、航空貨物需要に高まりに応えるとともに、粤港澳大湾区(広東・香港・マカオグレーターベイエリア)と欧州市場の結びつきを強化し、マカオ国際空港の貨物取扱量の一層の拡大につながると期待を示した。

放水アーチで迎えられるエチオピア航空のボーイングB777F貨物専用機=2025年4月3日、マカオ国際空港(写真:CAM)

関連記事

最近の記事

  1.  マレーシアのMJets Air(Mジェットエア)が4月28日、同国のクアラルンプール国際空港とマ…
  2.  マカオは人口約68万人、面積約32平方キロという小さな街だが、世界遺産やカジノを核とした大型IR…
  3.  マカオ政府とカジノ経営コンセッションを結ぶ6陣営の一角で、香港上場のSJMホールディングスは4月…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月29日、国際旅客誘致策の一環として昨年(2024年)実施した香…
  5.  マカオにとって最大の旅客ソースとなる中国本土で5月1日から5日までが5連休(「五・一」労働節ゴー…

ピックアップ記事

  1.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  2.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  4.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…

注目記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年5月号
(vol.143)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun