マカオの麻薬探査犬活躍―水際対策強化で増員も

マカオ治安警察局では税関とともに麻薬探査犬を使ったマカオへの麻薬の密輸を防ぐ水際対策を強化させている。今年1〜7月の間に中国・珠海市からの玄関口となる關閘イミグレーションで10件の密輸事案を摘発し、前年同期比3割増となる1.5キロ分の各種薬物を押収した。検挙者の中で最も若かったのは19歳の女性だったという。
8月16日付地元有力紙「澳門日報」が報じた。マカオ治安警察局は麻薬探査犬や爆発物探査犬などが所属する警察犬部隊を有する。当局では麻薬探査犬を24時間態勢でマカオ国際空港に、その他のイミグレーションについても毎日3時間勤務させている。青少年が夏休み期間に入り、北上(中国本土へ行くことを指す)して薬物に触れる機会が懸念されることから、現在は毎日最低4時間以上の延長勤務を行っているという。今年7月までに關閘イミグレーションで検挙者された者の平均年齢は二十歳代で、いずれも「K仔」と呼ばれるケタミン、大麻、覚せい剤や代用薬品などの各種薬物を所持していたという。

現在、警察犬部隊には26頭の麻薬探査犬が所属しているというが、担当部門では薬物犯罪の撲滅に向け、2〜3年以内に30頭まで増員していきたいとしている。

マカオの警察犬(写真はイメージ)―本紙撮影

マカオの警察犬(写真はイメージ)―本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ司法警察局は5月3日、同月1日にタイパ島のマンションの一室で男女の争う声がするとの近隣住民…
  2.  アジア有数の観光デスティネーションのマカオでは、年間最大の書き入れ時のひとつとなる五・一(労働節…
  3.  澳門海關(マカオ税関)は5月3日、前夜マカオ半島北部・台山エリアにある工業ビル、新城巿工業大廈内…
  4.  世界保健機関(WHO)は毎年5月5日を「世界手指衛生の日」と、グローバルな啓発活動を展開。マカオ…
  5.  アジア有数の観光デスティネーションのマカオでは、年間最大の書き入れ時のひとつとなる五・一(労働節…

ピックアップ記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  4.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  5.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun