マカオのカジノでゲーミングチップの仲介を行っていた女が、人民元と香港ドルの両替で優遇レートを適用すると客に持ち掛け、個人口座に振り込ませた200万人民元(日本円換算:約3,502万円)を詐取した事件について、中国広東省珠海市の香洲区裁判所が被告の女に対して懲役12年、罰金40万人民元(約701万円)の実刑判決を言い渡していたことが分かった。
10月22日付地元有力紙「澳門日報」が報じた。被告は中国江西省出身の31歳の女。2007年からマカオのカジノへ出入りし、中国本土からマカオを訪れるギャンブラーに対してゲーミングチップの仲介を行っていたという。2013年3月8日、マカオのVIPカジノで知り合った中国本土安徽省出身の23歳の男性客に人民元と香港ドルを有利なレートで両替すると持ち掛け、珠海市南屏にある銀行の支店で自身の個人口座へ200万人民元を振り込ませた。その後、客が被告とマカオへ同行した際、被告がマカオ入境後すぐに行方をくらませたため、詐欺ではないかと思いマカオ警察に通報した。マカオ警察の調べで、被告は入境後すぐに折り返し中国本土に戻っていたことが分かり、客の男もやむなく本土へ戻って珠海拱北警察に通報したという。