バー、ナイトクラブ、サウナ、マッサージ店も対象に=来年1月からマカオの禁煙範囲拡大

マカオでも健康志向が高まっている。いわゆる「新禁煙法」が2012年1月1日に施行され、屋内の公共場所の大半が禁煙範囲として設定され、違反者に対する罰則(過料)も導入された。

マカオの新禁煙法(正式名称:第五/二○一一號法律《預防及控制吸煙制度》)では、まず施行と同時にレストラン、カフェ、オフィスビル、ホテルロビー、ショッピングモール、フェリーターミナル、屋根付き歩道橋など屋内の公共場所の大半、屋外でも公園内(指定喫煙所を除く)が禁煙範囲として設定された。その後、段階的に禁煙範囲を拡大するとの規定に沿って、2013年1月1日からカジノフロアの分煙化、2014年10月6日にはカジノのマスゲーミングフロア(平場)で全面禁煙化が実施されている。さらに、あと1ヶ月後に迫った来年(2015年)1月1日からは、これまで猶予対象となっていたバー、ナイトクラブ、サウナ、マッサージ店の屋内部分にも禁煙範囲が拡大されることが決まっている。

新禁煙法が対象とする禁煙範囲については、政府衛生局の「禁煙Gメン」が巡回を行っており、違反が見つかった場合、いわゆる「違反切符」が切られる。過料はカジノ内及び来年1月からの拡大対象となるバー、ディスコ、サウナ、マッサージ店が400パタカ、その他の公共場所が600パタカと規定されている。

なお、屋内禁煙範囲の中で喫煙ルームが設置されている場所は、カジノのマスゲーミングフロア(一部施設を除く)及びマカオ国際空港の出発ゲート(出境手続き後エリア)のみとなっている。

衛生局が先に発表したデータよると、2012年1月1日の新禁煙法施行から今年10月末までの累計で、禁煙Gメンによる巡回場所はのべ64万2611箇所(1日平均のべ621箇所)、違反者総数は2万2910人に達している。

2015年1月1日から禁煙対象エリアがバー、ナイトクラブ、サウナ、マッサージ店にも拡大される—本紙撮影

2015年1月1日から禁煙対象エリアがバー、ナイトクラブ、サウナ、マッサージ店にも拡大される—本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  2.  マカオ治安警察局は7月26日、マカオ警察総局による指揮の下、マカオの良好な治安環境の保護・維持を…
  3.  ユネスコのアジア太平洋地域世界遺産研修研究所は7月23日、第46回国連大会が開催中のインド・ニュ…
  4.  マカオ司法警察局は7月25日、マカオで覚醒剤の密売したとしてタンザニア人旅客の20代の男を逮捕し…
  5.  マカオ治安警察局は7月25日、カジノ施設が集積するマカオ半島新口岸地区にあるスーパーマーケットで…

ピックアップ記事

  1.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  2.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  3.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  4.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年8月号
(vol.134)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun