台北、高雄とマカオ間にLCC初就航決定=タイガーエア台湾が12月中旬から

タイガーエア台湾は12月4日、12月17日に台北・マカオ線、同18日に高雄・マカオ線を相次ぎ就航させることを発表すると同時に、就航記念価格の航空券の販売をスタートした。

台湾メディアの報道によると、タイガーエア台湾は4日正午から就航記念価格として最安値88台湾ドル(日本円換算:約340円)から発売した航空券6000席分は午後3時45分に完売したという。

今年(2014年)10月末にマカオと台湾の間の航空自由化協定が正式発効した後、両地の間を結ぶ格安航空会社(LCC)の新規就航は初となる。マカオと台湾の間を結ぶ路線には、マカオ航空、台湾のエバー航空及びトランスアジア航空の計3社が就航している。

タイガーエア台湾はシンガポール航空傘下のタイガーエアウェイズ・ホールディングスが10%、チャイナエアラインが90%を出資する合弁会社で、設立は2013年12月16日。IATAコードは「IT」。同社が台北と成田を結ぶ路線開設を予定しているという報道もある。

なお、すでにグループ会社のタイガーエア(シンガポール、IATAコード「TR」)がマカオとシンガポールの間に就航している。

12月5日付地元有力紙「澳門日報」は、今回のLCCの就航が既存の航空会社(レガシーキャリア)に与える影響も指摘している。すでに台湾・マカオ線に就航している航空会社の関係者によると、12月はトップシーズンのためマカオ発、台湾発ともに予約状況は順調だが、直近の閑散期となる1月の状況を注視する必要があるとした。近年、マカオのホテル価格が高止まりしていることなどを理由に、マカオ・台湾間の航空旅客は減少を続けているという。

マカオ国際空港(資料)=マカオ・タイパ島―本紙撮影

マカオ国際空港(資料)=マカオ・タイパ島―本紙撮影

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