中国系投資会社、730億円でP&Gから電池メーカー買収=中国銀行グループが資金融資、マカオ拠点にM&A拡大目指す

日用品大手の米プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)は12月5日、グループ傘下の電池メーカー、福建南平南孚電池有限公司の78.8%の株式を中国系投資会社の鼎暉投資(CDHインベストメント)へ6億米ドル(日本円換算:約730億円)で売却した。P&Gによる、中国企業への企業売却は今回が初めて。

福建南平南孚電池は中国の大手電池メーカーで、中国・福建省に本社を置く大手電池メーカーで、中国では「南孚」、国際市場では「Excell」ブランドの名で商品を展開、世界約60カ国で販売されているという。2003年に剃刀メーカーの米ジレット社が買収し、その後、2005年にP&Gがジレットを傘下に収めたことから、P&Gグループとなった。

P&Gは、今年(2014年)11月にも、著名投資家のウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社、パークシャー・ハサウェイへ「Duracell」ブランドの電池事業を売却している。

12月6日、マカオのカジノ付き大型IR(統合型リゾート)施設、MGMマカオで中国銀行とCDHインベストメントの共催による南孚電池買収祝賀式点、南孚電池と中国銀行の戦略的パートナーシップ協議調印式が開催され、中国銀行の田国立頭取、葉一新マカオ支店長などが出席した。

中国銀行によると、CDHインベストメントの南孚電池買収にあたり、中国銀行本店、福建支店、マカオ支店、中銀インターナショナルが共同で資金融資を行ったという。田国立頭取は、中国銀行の国際的なM&A(企業合併・買収)案件は香港、マカオ地区に集中しているとした上で、仕組みや税制面だけでなく、その他いくつかの側面でマカオが香港よりも優位な点があると語り、今後マカオを拠点としたM&A事業の拡大に意欲をみせた。

中国銀行は2013年に創業100周年を迎えた。マカオにおける歴史はおよそ60年で、田国立頭取によると、マカオの市場シェアは単独で4割、グループの大豊銀行を加えると6割に上るという。中国銀行はポルトガル系の大西洋銀行(BNU)と並び、マカオの法定貨幣マカオパタカ紙幣の発行銀行でもある。

崔世安マカオ行政長官(右)と会談する田国立中国銀行頭取(左)=12月5日、マカオ(写真:GCS)

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