マカオ・珠海間の通関時間延長、今夜から実施=コタイ・横琴間で24時間化

いよいよ今夜(12月18日午前0時)から、マカオと広東省・珠海市の間を結ぶイミグレーション施設で通関時間の延長が実施される。具体的にはマカオ・コタイと珠海・横琴の間が24時間、マカオと珠海を結ぶ主要ルートとなる關閘(ボーダーゲート)と拱北の間は通関時間を午前6時から深夜1時までと現行より2時間延長となる。

このほか、珠海・マカオクロスボーダー工業区(珠澳跨境工業區)についても深夜0時から午前7時まで一般開放されることが決まっている。ただし、こちらは關閘・拱北ルートの補完的位置付けで、対象はマカオの就労ビザを持つ中国本土からの出稼ぎ労働者、中国本土からマカオの学校へ通う学生、マカオ居民(マカオ居留権保有者)の利用に限定される。

通関時間延長を前に、マカオの出入境事務を管轄する治安警察局は12月17日、各イミグレーションの対応状況を発表。それぞれの施設で、自動化ゲートの増設や審査官の増派を行うという。利用者が最も多い關閘では、現在1日平均30万人、繁忙期で38万人の出入境があるというが、通関時間の延長による大きな人数の変動はないと見込んでいるとのこと。一方、24時間運用となるコタイについては、現在の1日平均2万人から5-6万人へ、クロスボーダー工業区については、現在の1日平均2500人から、3万人程度まで利用者が増加すると予想する。

マカオ側、珠海側ともに、出入境施設と市街地の間を往来する公共バスについて、通関時間の延長に合わせた発車時間調整を実施することも決まっている。

マカオでは、フェリーターミナル、空港の24時間化はすでに実現しているが、一般旅客を対象とした陸路の通関24時間化は初めての実施となる。

今年(2014年)12月18日から24時間通関化が実現するマカオ・コタイ地区のコタイ出入境ゲート—本紙撮影

今年(2014年)12月18日から24時間通関化が実現するマカオ・コタイ地区のコタイ出入境ゲート—本紙撮影


マカオ治安警察局による通関時間延長に関する対応状況の説明会見=12月16日、マカオ・コタイ(写真:GCS)

マカオ治安警察局による通関時間延長に関する対応状況の説明会見=12月16日、マカオ・コタイ(写真:GCS)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ治安警察局は2月17日、コタイ地区にある統合型リゾート(IR)併設ショッピングモール内で拾…
  2.  澳門海關(マカオ税関)は2月17日、違法な運搬活動(いわゆる運び屋行為)に対する監察体制を維持す…
  3.  マカオ政府統計・センサス局は2月17日、昨年通期(2024年1〜12月)及び昨年第4四半期(10…
  4.  マカオ政府統計・センサス局は2月17日、昨年通期(2024年1〜12月)及び第4四半期(10〜1…
  5.  香港では、「スペースオイル(太空油)」と呼ばれる危険ドラッグが一部の若者の間で乱用されている問題…

ピックアップ記事

  1.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  2.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  3.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年2月号
(vol.140)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun