パンダのつがい、来夏マカオ到着の見通し=マカオ返還15周年「プレゼント」

マカオ政府民政総署管理委員会の梁冠峰委員は12月21日、中国の習近平国家主席がマカオ返還15周年式典出席のためマカオを訪れた際、「ジャイアントパンダのつがいを贈る」と発表したことについて、早ければ来年(2015年)夏にもマカオへ到着するとの見通しを示した。

マカオの政府系放送局TDMが12月21日夜のラジオニュースで報じた。5年前の返還10周年の際、初めてマカオにパンダのつがいが贈られた。その後、オスの開開(カイカイ)とメスの心心(シンシン)が2010年12月にマカオへ到着。コロアン島のマカオジャイアントパビリオンで飼育、展示を行ってきたが、今年(2014年)6月にシンシンが急性心不全で亡くなった。今回、つがいのパンダが贈られることで、マカオのパンダは合計3頭となる予定。

梁委員によると、今回マカオへ送られるパンダはカイカイの配偶ではないとの認識だという。一方、マカオでは、マカオ生まれのパンダの誕生への期待も高く、カイカイの体調も万全であることから、将来的な繁殖可能性を睨み、遠縁のパンダを選んでもらえるよう中国本土サイドに希望を伝えていることも明らかにした。民政総署では、速やかに職員を四川省にあるパンダ繁殖基地に派遣し、交渉及び選定を行うとのこと。

一方、パンダが飼育、展示されているコロアン島石排灣郊野公園内にあるマカオジャイアントパンダパビリオンについて、交配及び繁殖のための施設が不足している現状もあるとし、改造の必要があるとの考えも示した。

また、今年6月に亡くなったシンシンの標本が来年上半期中に完成する見込みという。

マカオで飼育、展示されているオスのジャイアントパンダ「開開(カイカイ)」=2014年11月、コロアン島・マカオジャイアントパンダパビリオン(写真:IACM)

マカオで飼育、展示されているオスのジャイアントパンダ「開開(カイカイ)」=2014年11月、コロアン島・マカオジャイアントパンダパビリオン(写真:IACM)

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