マカオVIPカジノ仲介大手の友権グループHD、1月ローリングチップ総収入37%減

マカオのVIPカジノ仲介大手の友権(ヤオクン)グループホールディングスの発表によると、今年(2015年)1月の同社のローリングチップ総収入は64.8億パタカ(日本円換算:約967億円)で、前年同月比37%の大幅減となったという。

マカオの月刊英字経済誌「マカオビジネス」が2月5日付電子版で報じた。なお、同月の運営側の売上に相当するローリングチップ勝率は3.76%だった。

同社によると、1月のVIPギャンブラーの動向として、バカラテーブルにおける賭け金の額が低くなっている上、まったくマカオに姿を見せなくなった者もいるとのこと。

マカオの月次カジノ売上が昨年(2014年)6月から今年1月まで8ヶ月連続で前年割れとなっている。マカオのカジノ売上の大半を稼ぎ出すのがVIPカジノだが、中国本土の反汚職キャンペーンやマカオ当局によるカジノ周辺の規制強化などを理由に、主要顧客基盤である中国本土富裕層のマカオ渡航意欲が減退しているとされる。

友権グループホールディングスは香港証券取引所への上場を目指しており、1月に2度目の申請を行った。マカオの日刊紙「澳門日報」が1月15日付紙面で報じた内容によると、友権グループホールディングスはマカオで5ヶ所のVIPルームを運営しており、マカオのVIPゲーミング市場におけるシェアは2013年時点で2.1%という。

カジノ施設が建ち並ぶマカオ半島新口岸エリアの町並み(資料)—本紙撮影

カジノ施設が建ち並ぶマカオ半島新口岸エリアの町並み(資料)—本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ金融管理局は5月17日、今年第1四半期(2024年1〜3月)のマカオ国際性銀行業務統計を公…
  2.  このほどマカオ政府財政局(DSF)が公表した最新統計によれば、今年(2024年)4月の住宅売買・…
  3.  マカオ政府とコンセッション(カジノ経営権契約)を結ぶ6陣営の一角にあたるサンズチャイナは5月16…
  4.  澳門海關(マカオ税関)は5月15日、各イミグレーション施設で税関検査の強化を図るとともに、香港税…
  5.  マカオの統合型リゾート(IR)運営6陣営の一角にあたるサンズチャイナは5月15日、コタイ地区にあ…

ピックアップ記事

  1.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  5.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun