香港の不動産価格指数、過去最高更新=抑制策も奏功せず

香港の不動産価格が高騰する中、政府による抑制策が今年(2015年)2月から導入されたが、依然として天井知らずの価格指数の上昇が続いているようだ。香港の不動産大手センタラインプロパティエージェント社のリサーチ部によると、最新のセンタシティリーディングインデックス(以下、CCL)のうち7つの指標で過去最高を更新したという。同社では、旧正月(2月中旬)前に市民による不動産購入ラッシュがあったためとしている。

CCLはセンタラインプロパティエージェント社と香港シティ大学商学部管理科学部が毎週金曜日に発表している香港の個人向け住宅不動産価格指数。香港にある100の大型中古マンションの取引データを元にしており、不動産マーケットの趨勢を示す資料の1つとなっている。なお、指数は1997年7月時点を100としている。

3月13日に発表された最新のCCLは前週比1.23%上昇の138.80。CCLの8つの指標のうち、ラージサイズ、スモール/ミディアムサイズ、マスの3分類、香港島、九龍、新界東、新界西の4エリアの計7指標で過去最高を記録した。最も指数の上昇幅が大きかったエリアは九龍地区で、前週比2.90%プラスの138.84ポイント。香港島は0.32%プラスの146.98、新界東は0.59%プラスの145.22、新界西は0.54%プラスの123.94。

香港島からビクトリアハーバー越しに九龍半島を臨む(資料)—本紙撮影

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