珠海・九洲港との連絡船も―タイパ新FT

政府が来年(2013年)下半期にもテスト開業を予定しているタイパフェリーターミナル(北安碼頭)について、広東省とマカオを結ぶ新しい海上玄関口機能への期待が高まっている。ボーダーゲート(關閘)やマカオフェリーターミナル(外港碼頭)といった既存出入境施設の混雑緩和策が検討されている。

23日付の地元有力紙「澳門日報」が報じたところ、新タイパフェリーターミナルは毎時40本のフェリーが発着可能。400人乗りフェリー用16個、1,200人乗りフェリー用3個、屋上にはヘリポート1個、さらにフェリーターミナルからマカオ国際空港への連絡通路も設置される。

また、珠海市の九洲港との間で高速フェリーをシャトル運航するという意見もあるという。フェリーターミナルと空港の間を結ぶ連絡通路を経由し、旅客はマカオ出入境手続きをすることなく直接マカオ国際空港発着の航空便への乗り継ぎが可能となる見通し。これまで広東省方面からボーダーゲート経由でマカオ入りしていた旅客の分散を図り、既存出入境施設の混雑緩和を図れるのではないかと期待されている。

新タイパフェリーターミナルはテスト営業を経て、2014年中にも開業の見通し。

建設中のタイパフェリーターミナル(資料)=2012年12月―本紙撮影

建設中のタイパフェリーターミナル(資料)=2012年12月―本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は4月26日、今年第一四半期(2024年1〜3月期)の雇用…
  2.  マカオの公共路線バスで4月25日午前0時から中国本土版のアリペイ、香港版のアリペイ、マカオ以外の…
  3.  近日、マカオを含む中国華南の珠江デルタ地域では大雨が続いている。  マカオ政府海事・水務局…
  4.  マカオ貿易投資促進局(IPIM)は4月24日、マカオにおけるMICE誘致状況のアップデートを明ら…
  5.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  5.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  4.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  5.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun