サンズマカオが開業16周年でタクシー運転手へ特製弁当配る恒例イベント開催…今年は防疫グッズも=マカオ初の本格ラスベガス型IR

 マカオ半島新口岸地区にあるカジノホテル「サンズマカオ」がきょう(5月18日)に開業16周年を迎えた。運営会社は開業記念日にあたって特製弁当と防疫グッズのパッケージを用意し、スタッフがタクシードライバーに無償配布した。

 サンズマカオでは、2004年の開業以来、開業記念日にタクシードライバーへの弁当配布は恒例実施している。運営会社によれば、市民や観光客を運んできてくれるタクシードライバーの存在があってこそ施設の成功があるとの考えに基づき、日々の貢献に対する感謝の意を表し、慰労するのが目的とのこと。今年については、新型コロナウイルス感染症防疫対策が講じられる中、タクシードライバーが公共交通機関としての務めを果たしたことを挙げ、マカオ各界が協力して地域コミュニティの健康の安全を維持していきたいとした。

 弁当のメニューは毎年異なるが、今年は免疫力の強化に効くという漢方スープ、エビとブロッコリーの中華あんかけ、生姜を添えた油鶏飯、桃饅頭、リンゴがセットとになったもので、サンズマカオのシェフらが手がけたものという。

 サンズマカオはマカオ政府とコンセッション(カジノ経営権契約)を結ぶ6陣営の一角にあたるサンズチャイナが運営。マカオ半島新口岸地区の外港フェリーターミナルに近い好立地にマカオにとって初めてとなる本格ラスベガス型IRとして2004年5月18日にオープンした。

 今年2月、新型コロナウイルス感染症防疫対策の一環としてサンズマカオを含むマカオのすべてのカジノ施設が15日間の休業を命じられたほか、1月下旬以降の入境制限に伴いインバウンド旅客が急減、カジノ売上も大幅なマイナスを記録するなど、IR業界にも深刻な影響が及んでいる。

サンズマカオ開業16周年を記念して実施されたタクシードライバーへの弁当無償配布=2020年5月18日(写真:Sands Macao)


タクシードライバーに配布された弁当と防疫グッズのイメージ(写真:Sands Macao)

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