マカオカジノIR運営大手サンズチャイナが2021年2Q業績発表…赤字幅大幅縮小、調整後EBITDAは黒字転換

 マカオで複数のカジノIR(統合型リゾート)を運営するサンズチャイナ社は7月22日、今年第2四半期(2021年4〜6月)の業績を発表。

 米国会計基準における同社の今年第2四半期の純収入は前年同時期から20倍増となる8.49億米ドル(日本円換算:約939億円)。純利益は1.66億米ドル(約184億円)の赤字。なお、前年同時期は8.48億米ドル(約938億円)の赤字で、赤字幅は大幅縮小となった。調整後プロパティEBITDAは前年同時期の3.12億米ドル(約345億円)の赤字から1.32億米ドル(約146億円)の黒字に転換。このほか、資本支出は1.57億米ドル(約174億円)で、このうち1.25億米ドル(約138億円)をマカオにおける建設、開発、メンテナンスに充てたとのこと。

 サンズチャイナの親会社にあたるラスベガスサンズグループのロバート・グレン・ゴールドスタイン会長兼CEOは業績発表にあたり、グループが事業展開するマカオとシンガポールでは、水際措置の維持によりインバウンド旅客数が限られる中、当グループの業績も停滞を余儀なくされているが、当グループでは観光・旅行市場全体がいずれ回復すると確信しているとコメントした。

サンズチャイナのIR、手前がザ・プラザ、奥がヴェネチアンマカオ(資料)=マカオ・コタイ地区—本紙撮影

サンズチャイナのIR、手前がザ・プラザ、奥がヴェネチアンマカオ(資料)=マカオ・コタイ地区—本紙撮影

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