マカオ、単日インバウンド旅客数が2万人台回復

 マカオ政府旅遊局(MGTO)が9月17日に公表した最新データで、インバウンド旅客数の緩やかな回復が続いていることがわかった。

 直近1週間(9月9〜15日)累計のインバウンド旅客数は12万1657人(延べ、以下同)、単日平均1万7380人で、9月2〜9日の単日平均1万6299人から6.6%、8月の同1万0690人から62.6%のそれぞれ増だったとのこと。

 また、9月9〜15日の平均ホテル客室稼働率は35.7%で、9月2〜8日から2.7ポイント、8月からも1.3ポイントのそれぞれ上昇。

インバウンド旅客の緩やかな回復が続くマカオ。観光名所となる世界遺産・セナド広場周辺の状況(写真:MGTO)

 マカオ市中では6月中旬から7月末にかけてオミクロンBA.5のアウトブレイクが出現し、中国本土との往来にかかる水際措置が厳格化されたことで、インバウンド旅客数が激減していた。

 インバウンド旅客数回復のきっかけとして、アウトブレイク終息後の8月初旬にマカオと中国本土(広東省珠海市)との陸路ルートで隔離検疫免除での相互往来が再開したことが挙げられる。

 9月16日の単日インバウンド旅客数はアウトブレイク発生後の最多となる2万3362千人を記録したという。

 目下、マカオのインバウンド旅客数の大半を隔離検疫免除での相互往来が実現している中国本土からが占める状況。8月下旬以降は外国人の入境制限も段階的に緩和が進んでいる。8月22日からは在中国本土の外国人が事前許可なしでマカオへ入境できる措置がスタート。中国本土に駐在する日本人が隔離検疫免除でマカオを訪れることも可能となった。9月1日からは日本を含む一部の国のパスポートで入境する場合に事前許可獲得が不要となったが、中国本土以外から入境する場合は7日間の隔離検疫を受ける必要がある。よって、今後もしばらくの間はインバウンド旅客は中国本土頼りの状況が続きそうだ。

インバウンド旅客の緩やかな回復が続くマカオ。世界遺産・聖ポール天主堂跡に繋がる大三巴街周辺の状況(写真:MGTO)

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