中国本土の新型コロナ新規市中感染者数は約2.1万人…10日連続減=12/7

 中国本土では10月下旬頃から全国の広い範囲で新型コロナの再流行が発生し、流行開始後最大規模の感染者数を記録するに至ったが、ウイルスの変異(弱毒化)やワクチン接種率向上などを受けて、近日は防疫措置の一部を緩和する動きが見受けられる。

 中国の国家衛生健康委員会(NHC)が12月8日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、同月7日の中国本土における新規市中感染確認者数は4031人(前日から320人減)だったとのこと。内訳は広東省1437人、北京市1168人、貴州省212人、河南省161人、重慶市155人、四川省139人、福建省126人、黒竜江省94人、浙江省89人、海南省89人、雲南省56人、内モンゴル自治区51人、山東省50人、江蘇省41人、上海市39人、遼寧省34人、陝西省27人、山西省18人、湖北省12人、青海省10人、安徽省8人、湖南省7人、新疆ウイグル自治区4人、寧夏回族自治区2人、江西省1人、チベット自治区1人。このうち広東省の186人、重慶市の31人、浙江省の28人、四川省の26人、福建省の22人、黒竜江省の17人、北京市の14人、河南省の12人、青海省の10人、山東省の7人、山西省の2人、内モンゴル自治区の2人、江蘇省の2人、安徽省の2人、雲南省の2人、湖南省の1人、海南省の1人、貴州省の1人、陝西省の1人、寧夏回族自治区の1人の計368人が無症状から感染確認へ転じた事案。

 市中の無症状感染例は1万7134人(前日から3621人減)。内訳は重慶市3006人、広東省2713人、北京市2194人、山西省1109人、黒竜江省869人、陝西省848人、四川省591人、福建省474人、貴州省474人、山東省425人、雲南省391人、天津市365人、江蘇省338人、上海市327人、湖北省299人、河南省269人、遼寧省255人、新疆ウイグル自治区228人、浙江省218人、寧夏回族自治区217人、海南省202人、吉林省194人、広西チワン族自治区194人、青海省169人、安徽省159人、河北省149人、内モンゴル自治区149人、湖南省129人、甘粛省112人、江西省43人、チベット自治区19人、新疆生産建設兵団5人。

 無症状を含む新規感染者数は2万1165人で、10日連続減。4日連続3万人以下を維持したものの、27日連続5桁(1万人超え)となった。

 12月7日24時時点の中国本土で治療中を受けている感染確認者数は4万3266人(うち輸入性が542人)で、重症者は138人(輸入性ゼロ)。無症状の患者34万2162人(輸入性1770人)が医学観察下にあるとのこと。

 12月7日に新規感染例の報告があった省市区の数は全31のうち31で、前日と同数。このうち広東省(4150人)、北京市(3362人)、重慶市(3161人)、山西省(1127人)の4省市が4桁に上ったほか、黒竜江省(963人)、陝西省(875人)、四川省(730人)、貴州省(686人)、福建省(600人)、山東省(475人)、雲南省(447人)、河南省(430人)、江蘇省(379人)、上海市(366人)、天津市(365人)、湖北省(311人)、浙江省(307人)、海南省(291人)、遼寧省(289人)、新疆ウイグル自治区(232人)、寧夏回族自治区(219人)、内モンゴル自治区(200人)、吉林省(194人)、広西チワン族自治区(194人)、青海省(179人)、安徽省(167人)、河北省(149人)、湖南省(136人)、甘粛省(112人)の25省市区が3桁に。依然として多くの省市区で患者が出現する状況が続く。

 香港・マカオに隣接する広東省では、しばらく落ち着いた状況が続いた後、8月初旬以降は連日複数の感染例が出現。10月下旬から急増し、流行開始以来最悪の状況に直面したが、近日は減少傾向が続く。7日の新規感染者数は前日から769人減に。約63%が広州市からの報告例で、省内その他は。中山市、珠海市、深圳市など。

 重慶市でも減少傾向が続く中だが、7日の報告例は渝中区と九龍坡区に集中。北京市では高止まりの状況にあり、社会面(隔離対象ではない一般市中)から発見に至ったケースが178人に上った。

 中国本土に倣ってゼロコロナ政策を堅持してきたマカオについては、基本的に市中感染確認数ゼロの落ち着いた状態を維持しているものの、このところ中国本土滞在歴のある人、中国本土からの観光客、その接触者の感染が相次ぎ、警戒が続いている。

中国広東省広州市内にある高層ビル(資料)—本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ貿易投資促進局(IPIM)は4月24日、マカオにおけるMICE誘致状況のアップデートを明ら…
  2.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  3.  アフターコロナ初年となったマカオの昨年(2023年)通期のカジノ売上(粗収益、Gross Gam…
  4.  マカオ・コタイ地区にある統合型リゾート(IR)ギャラクシーマカオのイーストスクエアで4月24日、…
  5.  マカオ治安警察局は4月24日、同月22日に路線バスの車内で乗り合わせていた20代の女性の臀部に下…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  4.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  3.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  4.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun