マカオ、汎珠江デルタ地域との連携強化で経済多元化目指す―崔長官

マカオ特別行政区の崔世安行政長官は10月12日、広東省広州市で開催されている第10回汎珠江デルタ地域協力発展フォーラム及び経済貿易フェアのハイレベルフォーラムで演説を行い、汎珠江デルタ地域との協力強化によるウィン・ウィンの関係性構築を進めたい考えを語った。

崔行政長官はマカオの経済多元化に向け、世界的ツーリズムレジャーセンターとしての地位確立、ポルトガル語圏との窓口機能の強化などを推進する意向をあらためて表明。マカオ単独ではなく、珠江デルタ各地の点と点を結ぶ周遊型旅行を国際市場に向けアピールすることで旅客の需要を相互補完でき、総合力を強化できるとした。また、マカオの公用語がポルトガルであることの優位性を活かし、ポルトガル語圏と珠江デルタ地区との間のビジネス交流の拡大や観光客の誘致なども促進したいとした。

第10回汎珠江デルタ地域協力発展フォーラム及び経済貿易フェアには汎珠江デルタ地域の9つの省(広東省、福建省、江西省、湖南省、広西チワン族自治区、海南省、四川省、貴州省、雲南省)と2つの特別行政区(香港、マカオ)、中央の関連部門の首脳らが参加。崔世安行政長官は13日午前の首脳会議に出席した後、同日午後マカオへ戻る予定となっている。

演説を行う崔世安マカオ行政長官(写真:新聞局)

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