マカオのカジノ売上中長期見通し「力強い成長続く」=格付け大手フィッチ

昨年(2014年)6月から今年2月まで9ヶ月連続で前年割れとなっているマカオのカジノ売上だが、大手格付け会社のフィッチ・レーティング社は中長期的に力強い成長が期待されるとの見通しを示したという。

マカオの月刊英字経済誌「マカオビジネス」が3月11日付電子版で報じた内容によると、フィッチ・レーティング社がこのほど発表した最新レポートの中で、今年のマカオの年間カジノ売上見通しについて、下半期に事前予想を上回る成長が期待できるとし、マイナス4%へ上方修正したとのこと。

下半期以降の成長の要因として、新規大型カジノ施設の開業による供給増、インフラ整備の進展、中国本土の経済成長に伴うマスマーケットの拡大による需要増を挙げている。

今年2月のマカオの月間カジノ売上は前年同月比マイナス48.6%と過去最大の下げ幅を記録したが、マカオ及び香港メディアの報道を総合すると、3月以降は概ね回復傾向が見受けられ、すでに底を打ったとする見方が多いようだ。

なお、マカオのカジノ売上の大半を稼ぎ出すのがVIPカジノ部門だが、中国本土の反汚職キャンペーンの拡大やマカオ当局によるカジノ周辺の規制強化などを理由に、VIPカジノの主要顧客基盤である中国本土富裕層の中で、中国の一部にあたるマカオへの渡航意欲が減退しているとされ、売上低迷の主要因とされている。

マカオのカジノ(資料)—本紙撮影

マカオのカジノ(資料)—本紙撮影

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