西湾湖広場総合旅遊計画へ賛否両論

マカオ政府が推進する西湾湖広場総合旅遊計画に対する第2次公衆意見公募手続きが今月12日に始まったことを受け、16日にマカオ文化センターで第1回公聴会が開催された。説明会には政府関連部門の担当者と市民数十人が参加し、賛否入り交じる意見交換が行われた。

西湾湖広場総合旅遊計画はマカオタワー前の西湾湖広場を中心とした西湾湖岸周辺、およそ2.5ヘクタールの再開発案。毎年秋に開催されるフードフェスティバルの拡大版ともいえるフードパビリオン、土産物店ストリート、オープンシアターなど、飲食やショッピングといったレジャーゾーンとして整備するというもの。マカオ政府はカジノに依存しない観光資源の多元化を推進している。

第1回公衆説明会では一部の飲食店、土産店関係者からカジノ以外で有名店が集まるレジャースポットやナイトマーケットといったファミリー向け施設がないとして計画への賛成意見が出されたものの、若者からはエンタテインメント性の欠如やテーマの具体性を疑問視する声、また西湾湖北側に位置する民國馬路周辺住民からは交通渋滞やごみ問題など生活環境悪化への懸念から強く反対するという厳しい意見なども相次いだ。

公聴会は2013年1、2、3月にも開催され、政府では引き続き各界から広く意見を募りたいとした。

開発イメージ図(民政総署「西灣湖岸海濱綜合計劃」より)

開発イメージ図(民政総署「西灣湖岸海濱綜合計劃」より)

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