ぼったくりに乗車拒否…春節シーズンも悪質タクシー横行=マカオ

近年、マカオでは一部の悪質なタクシードライバーによるぼったくりや乗車拒否が大きな社会問題となっている。マカオを訪れる旅客が急増する春節シーズンを迎え、マカオ警察当局では取り締まりを強化して臨んだとのこと。

マカオ治安警察局は2月14日、春節直前の土曜日にあたる2月6日から2月13日までの8日間の違反タクシー取り締まり状況を公表した。期間中の検挙数は238件で、このうちぼったくりが108件、乗車拒否が74件を占めたという。

このほか、白タク営業行為に関する検挙数が21件あり、このうち2件が配車アプリを使ったサービスだったという。配車アプリは昨年(2015年)にマカオでサービスを開始した「Uber(ウーバー)」とみられる。

マカオの人口は約64万人、年間訪マカオ外客数は約3000万人であるのに対し、タクシー総数はおよそ1080台にとどまっており、需要に追いついていないとの見方もある。また、現行法では違反タクシーに対する罰則が極めて甘いと指摘されており、罰則強化やおとり捜査を可能とする法改正の準備も進められている。

マカオ治安警察局による違反タクシーに対する取り締まりの様子(資料)=2015年2月(写真:GCS)

マカオ治安警察局による違反タクシーに対する取り締まりの様子(資料)=2015年2月(写真:GCS)

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