人口65万人のマカオ、1日平均出入境人数43.7万人に…前年から2千人増=年間旅客数3千万人超の観光都市

マカオは人口およそ65万人という小さな街だが、海外(中国本土、香港、台湾を含む)からマカオを訪れる旅客数は年間およそ3千万人(延べ、以下同)を上回るアジア有数の観光都市となっている。

マカオは1999年12月にポルトガルから中国へ返還され、中華人民共和国マカオ特別行政区となったが、以降も独自の出入境管理を行っている。マカオ治安警察局が5月15日に発出したプレスリリースによれば、今年(2016年)1月以降のマカオの1日あたり平均出入境人数は43万7403人、土・日・祝日に限ると47万7218人に達しており、前年からおよそ2千人増加しているとのこと。

先の土曜日(5月14日)は釈迦が誕生したといわれる仏誕節にあたり、特色あるイベントが市内各所で開催されたことで海外からの旅客増につながったほか、海外へショートトリップに出かけるマカオ市民も多く、単日の出入境人数は50万8249人に達したという。今年、単日50万人の大台を突破したのはこの日を含めて12日(前年は通年で33日)あるとのこと。

マカオには陸路、海路、空路の複数の玄関口があるが、このうち最大規模を誇るのがマカオ半島北部にあり、広東省珠海市拱北地区との間を徒歩で往来することができる關閘イミグレーションだ。關閘イミグレーションでは今年1月30日に単日41万5580人という出入境者数を記録しており、最も混雑した同日18時から19時までの1時間あたりの出入境者数は3万3449人(1分あたり550人)に上ったという。

マカオ・關閘イミグレーションの入境審査場=5月14日(写真:マカオ治安警察局)

マカオ・關閘イミグレーションの入境審査場=5月14日(写真:マカオ治安警察局)

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