マカオ特別行政区の17年末財政準備資産約6.4兆円…歳出の5年分=投資運用益過去最高

マカオ金融管理局は3月1日、昨年(2017年)のマカオ特別行政区の財政準備運用状況を公表した。

同局発出の資料によれば、世界経済の回復に伴い、投資リターンは220.7億パタカ(日本円換算:約2904億円)で、投資利益率は4.8%。昨年12月末時点の財政準備資産(初期推計)は前年の同じ時期から11.7%増の4900億パタカ(約6兆4466億円)となった。内訳は基本準備が1279億パタカ(約1兆6827億円)、超額準備が3621億パタカ(約4兆7639億円)。財政準備資産は同年の歳出の実に約5.1年分に相当する。

昨年は安全、効果的、安定を基本原則とした投資管理に加え、ポートフォリオの適度な多元化を進めた結果、過去最高のリターン及び投資利益率という結果につながったとした。

具体的には、株式市場における資産配分を増やしたこと、世界及び中国A株の上昇によって株式投資リターンが全体の約7割を占める151.1億パタカ(約1988億円)に上った。このほか、債券によるリターンは45億パタカ(約592億円)。現預金の利息によるリターンは41.5億パタカ(約546億円)。なお、マイナスは為替リスクヘッジコスト分の16.8億パタカ(約221億円)。

マカオ金融管理局ビル(資料)―本紙撮影

マカオ金融管理局ビル(資料)―本紙撮影

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