マカオ、19年7月蚊の繁殖指数60.5%…平年下回るも高水準に=当局が防蚊対策呼びかけ

マカオ政府衛生局(SSM)は8月14日、今年(2019年)7月の蚊の繁殖指数(誘蚊産卵器指数)がマカオ全域で60.4%だったと発表。平年を下回るものの、高水準にあるとし、住民に注意を促した。

SSMはデング熱を媒介するヒトスジシマカの活動及び分布状況を把握するため、2002年から誘蚊産卵器を設置しての観測をスタートし、現在はマカオ全域に約890個を設置し、月次で統計データを収集している。

7月の繁殖指数60.5%は、2002年に観測をスタートして以降の同月の平均値である66.2%を5.7ポイント下回った。地区別で7月の指数を上回ったのはマカオ半島筷子基地区の70.3%、黒沙環地区の67.2%、沿岸地区の62.7%、風順堂地区の64.9%、コロアン島75.3%。

なお、今年マカオで確認されたデング熱感染例は12例となっており、いずれも輸入性のもの。SSMでは、目下、マカオ近隣地区及び東南アジアにおいてデング熱の流行が深刻な状況で、加えてマカオは雨が多い時期にあり、ヒトスジシマカの繁殖に有利な条件となっていることから、住民に対して蚊の発生源となる水たまりの除去に努めるなどの協力を呼びかけた。また、デング熱流行地、特に東南アジア方面へ出かける際には防虫対策に努めること、外遊歴の有無にかかわらず、発熱や発疹といったデング熱に似た症状が出た場合には、速やかに医師の診断を受け、その際、居住地及び外遊歴を必ず医師に告知するよう求めた。

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)-本紙撮影

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)-本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオにはコロアン島にハクサビーチ(黒沙海灘)とチョクワンビーチ(竹灣海灘)の2つのパブリックビ…
  2.  マカオでは、まもなく年間最大の書き入れ時となる「五・一」労働節ゴールデンウィークを迎える。マカオ…
  3.  マレーシアのMJets Air(Mジェットエア)が4月28日、同国のクアラルンプール国際空港とマ…
  4.  マカオは人口約68万人、面積約32平方キロという小さな街だが、世界遺産やカジノを核とした大型IR…
  5.  マカオ政府とカジノ経営コンセッションを結ぶ6陣営の一角で、香港上場のSJMホールディングスは4月…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  2.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  3.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  4.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  3.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…

イベントカレンダー

5月 2025
    1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
« 4月   6月 »
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年5月号
(vol.143)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun