マカオ、国慶節大型連休2日目までの累計インバウンド旅客数約29.7万人…対前年8%増=総出入境者数は3%増の108.7万人

 中国本土で大型連休となる国慶節ホリデーシーズン(10月1〜7日)は年間延べ約3580万人(2018年実績)のインバウンド旅客を誇るアジア有数の観光都市マカオにとって年に複数ある多客期のひとつに数えられる。

 マカオ治安警察局が10月3日に発表した国慶節連休2日目までの出入境旅客統計によれば、総出入境者数は前年同時期から3%増の108.7万人に上った。イミグレーション施設別では、中国本土との主要な陸路の玄関口にあたる關閘(ボーダーゲート)経由が全体の9割近くを占めた。一方、昨年(2018年)10月に港珠澳大橋が開通し、香港との間を往来する旅客の陸路シフトが進んだこと、その影響で船が減便となったことを受け、外港及びタイパフェリーターミナル経由はそれぞれ56%、36%の大幅減となった。また、インバウンド旅客に限ると、8%増の29.7万人。総出入境者数、インバウンド旅客数とも、同局が9月30日に公表した事前予測に近いもので、各イミグレーション施設ともスムーズな通関を維持できているため、イミグレーション施設及び観光名所周辺における通行規制は未実施とした。

 このほか、2日間の悪質タクシー検挙数は5件で、ぼったくりと乗車拒否はなかったとのこと。今年(2019年)6月に罰金の大幅値上げや違反累積(5年内に4回)での免許取り消し制度の導入といった罰則の強化、タクシーの監察機関が政府交通事務局(DSAT)単独から治安警察局を加えた体制とすることなどを盛り込んだ改正タクシー法が施行となって以降、違反摘発件数は前年同時期から94%減という。

 同局では、今後数日間にわたって各イミグレーション施設が平日よりも混雑すると予想しており、状況に応じて通行規制を敷くなどの対応を講じるとしている。

關閘イミグレーションの入境検査場の様子(写真:マカオ治安警察局)

關閘イミグレーションの入境検査場の様子(写真:マカオ治安警察局)


關閘イミグレーション施設の出口付近の様子(写真:マカオ治安警察局)

關閘イミグレーション施設の出口付近の様子(写真:マカオ治安警察局)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ司法警察局は4月26日、前月(3月)コタイ地区の統合型リゾート(IR)併設カジノ場内にある…
  2.  澳門海關(マカオ税関)は4月26日、世界知的所有権機関(WIPO)が制定した「世界知的財産の日(…
  3.  マカオにとって最大の旅客ソースとなる中国本土では5月1日から5日までが5連休(「五・一」労働節ゴ…
  4.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は4月26日、今年第一四半期(2024年1〜3月期)の雇用…
  5.  マカオの公共路線バスで4月25日午前0時から中国本土版のアリペイ、香港版のアリペイ、マカオ以外の…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  4.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  5.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun