マカオ、19年10月の蚊の繁殖指数41.8%…平年下回るも近隣地区におけるデング熱流行受け当局が防蚊対策呼びかけ

 マカオ政府衛生局(SSM)は11月22日、今年(2019年)10月の蚊の繁殖指数(誘蚊産卵器指数)がマカオ全域平均で41.8%だったと発表。

 指数は平年を下回るものの、近隣地区におけるデング熱の流行が深刻な状況であり、今年これまでにマカオで確認された輸入性デング熱感染例は例年より多い26例に上っているとし、住民に注意を促した。

 SSMはデング熱を媒介するヒトスジシマカの活動及び分布状況を把握するため、2002年から誘蚊産卵器を設置しての観測をスタートし、現在はマカオ全域に約890個を設置し、月次で統計データを収集している。

 10月の繁殖指数41.8%は、2002年に観測をスタートして以降の同月の平均値である50.5%を8.7ポイント下回った。地区別で今年10月の平均を上回ったのはマカオ半島筷子基地区の62.4%、黒沙環地区の50.8%、沿岸地区の51.5%、風順堂地区の51.6%、コロアン島57.1%。

 目下、マカオ近隣地区及び東南アジアにおいてデング熱の流行が深刻な状況で、住民に対して蚊の発生源となる水たまりの除去に努めること、自宅で過ごす際にも網戸や蚊帳、冷房を使用など蚊に刺される機会を減らすための協力を呼びかけた。また、デング熱流行地、特に東南アジア、南アジアといった熱帯エリアへ出かける際には防虫対策に努めること、外遊歴の有無にかかわらず、発熱や発疹といったデング熱に似た症状が出た場合には、速やかに医師の診断を受け、その際、居住地及び外遊歴を必ず医師に告知するよう求めた。

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)-本紙撮影

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)-本紙撮影

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