マカオ・コロアン島沿岸でスナメリの死骸発見…海流に乗って漂着か

 マカオ市政署(IAM)は2月5日、市民からコロアン島南西沿岸にある龍爪角の岩場で1頭のイルカの死骸を発見したとの通報を受け、職員を現場へ派遣し、調査を実施したと発表。

 IAMによる鑑定の結果、この死骸は幼年期のスナメリだったことが判明。体長は約0.83メートルで、発見時点で個体の表皮は整っていたが、死亡後に海流に乗って現場に漂着したものとの見方を示した。

 マカオ周辺海域に生息するイルカとしては中国の第一級保護動物に指定されているピンクイルカ(中華白海豚、日本語名:シナウスシロイルカ)がよく知られる。昨年(2020年)はマカオ沿岸で6頭、今年も1月に1頭のピンクイルカの死骸が発見されており、いずれも死亡してから海流に乗って漂着したものだった。

 スナメリはマカオで「江豚」と呼ばれており、中国の第二級保護動物。マカオ沿岸でスナメリの死骸が発見される例はピンクイルカと比較して稀だが、昨年12月末にも同じくコロアン島の沿岸で死亡後に漂着したものとみられる死骸が発見されたばかり。

 昨今、都市化が進んだマカオ半島沿岸でもイルカの泳ぐ様子が確認されている。コロナ禍でマカオ周辺海域を航行する船舶が少なくなっていることとの関連も指摘されている。

 IAMでは、浅瀬に取り残されたイルカを発見した場合、速やかにIAMに通報するよう呼びかけている。

マカオ・コロアン島龍爪角の岩場で発見されたスナメリの死骸(写真:IAM)

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