マカオ、英国テーマの新IR「ザ・ロンドナー・マカオ」第1フェーズが開幕…投資額約2000億円

 マカオのIR(統合型リゾート)運営大手のサンズチャイナ社は2月8日午後、コタイ地区で開発を進める「英国」をテーマにした新IR施設「ザ・ロンドナー・マカオ」の第1フェーズ開幕式を開催した。

 ザ・ロンドナー・マカオは2012年にオープンしたIR「サンズコタイセントラル」の大規模リノベーション及び一部拡張によるテーマ型IRへのリブランドプロジェクト。サンズチャイナの王英偉(ウィルフレッド・ウォン)社長によれば、工期は約3年、投資額は約152億マカオパタカ(日本円換算:約2000億円)に上るとのこと。年末にかけて全面開業を予定しているとし、マカオの新たなランドマークなるだろうと自信を示した。

新IR「ザ・ロンドナー・マカオ」第1フェーズ開幕式の様子=2021年2月8日(写真:Sands China Limited)

 ロンドナーマカオには大型シアター、ショッピングモール、600室規模の「ザ・ロンドナー・ホテル」(旧ホリデイイン・マカオ・コタイセントラルを全面リニューアル)が入るほか、英国をイメージした新レストランやアトリウム、インタラクティブ型のアトラクションなども用意され、全館で英国ムードを体感できるとしている。

 ザ・ロンドナー・ホテルの目玉施設として、サンズリゾートマカオのブランドアンバサダーを務める元サッカーイングランド代表選手のデビッド・ベッカム氏がプロデュースを手がける「デビッド・ベッカム・スイート」(14室)が挙げられる。有名人がプロデュースするスイートルームはマカオ初という。

 サンズチャイナ社はコタイ地区でテーマ型IRの「ザ・ヴェネチアン・マカオ」及び「ザ・パリジャン・マカオ」を運営。いずれも好評を博しており、ザ・ロンドナー・マカオとの間も通路で直結していることから、新IRのオープンで相乗効果も期待される。

新IR「ザ・ロンドナー・マカオ」外観イメージ(写真:Sands China Limited)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営する澳門輕…
  2.  マカオ司法警察局は6月30日、客との共謀による不正行為でカジノ運営企業からゲーミング(カジノ)チ…
  3.  マカオ政府博彩監察協調局(DICJ)は7月1日、今年(2025年)6月の月次カジノ売上(粗収益、…
  4.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は6月30日、今年(2025年)3〜5月期の雇用統計を公表…
  5.  中国では、東京電力福島第一原子力発電所からの「ALPS処理水」の海洋放出をきっかけに、2023年…

ピックアップ記事

  1.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  2.  マカオ政府は6月9日午後5時からマカオ政府本部ビルで特別会見を行い、SJMリゾーツ社、メルコリゾ…
  3.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  4.  今年(2025年)に入って以降、マカオ政府が新交通システム「マカオLRT」の新路線計画を相次いで…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月29日、国際旅客誘致策の一環として昨年(2024年)実施した香…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  4.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…

イベントカレンダー

7月 2025
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31    
« 6月   8月 »
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年7月号
(vol.145)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun