中国版GW期間中のホテル予約は好結果

4月29日から5月1日にかけての今年の中国版ゴールデンウィーク期間について、ホテル客室が前年同期と比較して大幅増となったことを受けて関係者の間で不安の声が広がっていたが、実際には好結果だったことがわかった。

4日付地元有力紙「澳門日報」が報じた。資料によると、中国版ゴールデンウィーク期間中、マカオの出入境者数は合計110.9万人となり、うち55万人近くが入境者だった。入境者に占める旅客数は38.3万人で、前年同期比9.35%増。

ホテル関係者によると、4月29日、30日の2日間については客室稼働率が9割超に達し、5月1日は8割前後だったという。3つ星、4つ星ホテルの多くが平均1,600から2,000パタカと昨年同期とほぼ同水準の価格設定を行っており、通常の土曜日より若干割高なものの、これまでの「ゴールデンウィーク価格」までには至っていないという水準。今年のゴールデンウィークの予約は出足が遅かったこともあり、このような価格設定になったというが、実際には直前になって予約が殺到したことから、値上げ余地はあったとの見方もある。

マカオでは今年2月末時点で100軒のホテル及びサービスアパートメントが営業しており、供給客室総数は28,112室と前年と比較して26.1%増えている。一方、旅客数は同10%近くの伸びであることから、関係者の間で客室稼働率の低下が危惧されていた。4月については1日から11日までの客室稼働率が7〜8割程度だったものの、12日以降に理想の水準へ戻ったという。

2012年から2013年初頭にかけ相次いで開業したサンズコタイセントラル内のホテル(資料)―本誌撮影

2012年から2013年初頭にかけ相次いで開業したサンズコタイセントラル内のホテル(資料)―本誌撮影

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